温泉法による温泉の定義では、「地中から湧出する」ということが第一条件となっています。私たちが温泉も、地中から湧き上がっている、もしくは状態という場合はほとんどだと思います。
温泉のことを「自噴泉」といいます。
現在では、一つの形として、ポンプによって温泉を汲み上げる方法が含まれたことで、温泉の定義は大幅に拡大されました。
このような動力によって汲み上げられている温泉を、「動力泉」といいます。
湯道は、わかりやすく言いますと、温泉が地中から湧き上がってくる際の通り道です。
自噴泉のように、自然現象の一つとして湯道が開いている場合は、地下水の供給とカロリーの蓄積、温泉成分と地殻成分の溶解などのバランスが、長い年月を経た上で成り立っています。
そのため、そうした温泉は温泉成分が大きく変わることも少なく、コンコンと、という形容詞通りに湧出しています。
これに対して、動力泉は、掘削し、人工的に湯道を開け、動力を利用してお湯を汲み上げており、地下におけるそういったバランスを崩してしまっていることになります。
バランスが作り出されるまでには、自然に湯道が開くときと同じほどの、想像以上の長い年月が必要となります。
このバランスが温泉は枯れてしまいます。
温泉の総数の増加とともに、現在では使われていない温泉の数も倍増しています。
このデータは、温泉の枯渇と密接に結びついていることを表しています。
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